びまん性脱毛症とは、別名「女性男性型脱毛症(FAGA)」とも呼ばれる女性版の男性型脱毛症(AGA)で、髪が痩せて柔らかくなり、毛髪全体が薄くなったり、抜け毛が増える、髪のツヤがなくなるといった症状が表れます。
「髪の毛が細く痩せてきてしまった・・・」
「ボリュームや束感のないペシャッとした髪質になってしまった・・・」
「髪がハリやコシを失いペタンコに・・・」
といった悩みがある女性はびまん性脱毛症の可能性があります。
更年期前後の女性に多く見られる症状のため「老化現象の１つだから仕方がない・・・」と諦めてしまいがちですが、原因をしっかり把握しておけば予防・対策は可能です。

びまん性脱毛症の原因

びまん性脱毛症は下記のようなことが原因で起こります。

女性ホルモンのバランスの変化

加齢やストレスなどにより女性ホルモンのバランスが崩れると、AGAの原因となる男性ホルモンが優位になり抜け毛を招いてしまったり、頭皮の弾力や潤いを保つために必要なコラーゲンの減少により頭皮が乾燥してしまい髪が痩せ細ったりしてしまいます。

ストレス・疲労や喫煙などによる血行不良

ストレス・疲労や喫煙は血管の収縮を招くため血行不良を起こしてしまい、髪に必要な栄養や酸素を、健やかな髪の生成に携わる毛母細胞まで運べなくなってしまいます。

栄養不足

過度なダイエットや食生活の乱れにより栄養の偏りや不足が起こると、当然髪に必要な栄養も足りなくなり、髪が痩せ細ったりツヤがなくなったり、抜け毛を招いてしまいます。

シャンプーや育毛剤・スカルプエッセンスの「選び間違い」

石油系洗浄成分（ラウレス・ラウリル硫酸）などを使用した洗浄力の強いシャンプーを継続的に使っていると頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまい、ダメージを受けやすい頭皮環境になってしまいます。また、育毛剤・スカルプエッセンスを継続的に使っていても効果がなかなか感じられない場合、配合されているメイン成分が合わないか成分が浸透していない可能性があるので、使う育毛剤・スカルプエッセンスを再検討するか、成分の浸透を促進する先行スカルプエッセンスの使用を検討するべきです。

早めのスカルプケアで対策

びまん性脱毛症は原因さえ取り除けば症状が改善されやすいのが特徴です。
しかしコレといった原因はなかなか特定しづらいもの。
早めのスカルプケアでしっかり対策するだけでなく、生活習慣を整えるなど日頃から備えていきましょう。