頭皮のべたつきの原因としては「過剰な皮脂の分泌」が挙げられます。
朝しっかりシャンプーをしたはずなのに、夕方にはもう髪がベタついている…。とお悩みの女性も多いようですが、それは毛穴から過剰に分泌した皮脂が、髪に付着することによりベタついているのです。

毛穴から皮脂が過剰分泌する原因

髪や頭皮のベタつきを防ぐには、毛穴からの皮脂の分泌をコントロールする他ありません。
ではなぜ皮脂は過剰分泌されてしまうのでしょうか？その原因は次のようなものになります。

髪の洗いすぎ

髪や頭皮の汚れを気にして一日に何度も何度も髪を洗ったり、ゴシゴシと強く洗うと本来必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。
しかし、過剰でない皮脂は人間にとって必要なものなので、過剰でない皮脂まで洗い落としてしまうと余計に分泌しようとします。その結果、皮脂が過剰に分泌されるのです。

洗浄力の強いシャンプーの使用

一日に一回、優しく髪と頭皮を洗っているつもりでも、石油系洗浄成分などの洗浄力の強いシャンプーを使用してしまえば、「髪の洗いすぎ」と同じように本来必要な皮脂まで洗い落としてしまうので、皮脂の過剰分泌を招きます。
アミノ酸系洗浄成分を使用したスカルプシャンプーで必要な皮脂は残しながら優しく洗い上げる必要があります。

偏った食生活

皮脂は脂肪の摂取量が多ければ多いほど体外に排出されるため、脂肪の元となる脂質や糖質を多く摂取することで皮脂の分泌量が増えてしまい、髪や頭皮のベタつきを招きます。
揚げ物や肉類など、またはケーキやチョコレートなど脂質と糖質の高いスイーツ類を好む人は脂肪が体内に蓄積されやすくなるので、毛穴からの過剰な皮脂の分泌を招くため、要注意です。

頭皮のベタつきが招く頭皮トラブル

ベタつきをそのまま放置していると、カビや菌の繁殖を招きます。するとどういう頭皮トラブルを招くのか、確認しておきましょう。

脂っぽいフケ・かゆみ

ベットリとした大きなフケが発生します。また、発生したフケや脂、繁殖したカビや菌が刺激となり、かゆみも引き起こしてしまいます。

脂漏性脱毛症

過剰分泌された皮脂によって塞がれた毛穴にマラセチア真菌などの常在菌が繁殖し、毛根や頭皮が炎症を起こしたり根腐れすることで、抜け毛を招いてしまいます。

頭皮のイヤなニオイ（加齢臭）

過剰分泌された皮脂の中に、体臭成分「ノネナール」が加齢などにより発生しイヤなニオイ（加齢臭）を招きます。加齢臭というと男性のお悩みというイメージがありますが、女性にも起こりうる現象です。

 

髪や頭皮が最近ベタつくなと思ったら、洗髪習慣か食生活を見直して、より酷い頭皮トラブルを併発する前にスカルプケアするようにしましょう。